手の中の蝶々



疑ったことが申し訳ないくらい、車は真っ直ぐ先生の家に向かい、あっさり到着した。



『着いたよん』


「ありがとうございました」




お礼をいいながら、重たいバッグを再び肩にかけて車を降りる。




『あ、そだ』



すると、後ろから呼び止めるような声が聞こえて、その声に振り向く。




「?」


『あのね、今日俺と会ったこと海に内緒にしといて』


「??」


『じゃね』



「……???はぁ…、さよなら」



はてなは私の頭にどんどん生えたが、先生の友達さんが車を出発させたので、ペコリと頭を下げた。



「なんでだ…?」


隠す意味が分からない。




「まぁいいや」


考えても分からないことを考えるのは嫌いだし、意味もないので、とにかく部屋に荷物を置きに行くことにした。







3時間目に間に合うようにしないと。





先生……、待ってるらしいし……?