手の中の蝶々




つい思ってることを言ってしまった。




『ひっ、酷いです!泣いちゃいますよ!
これは下に住むお友達に借りたんです!』


よく下着貸したなぁ、お友達!



でも、まぁ一応


「ありがとうございます…」



感謝です。
私のためにしてくれたんだし。



『はいっ。…あ、因みにこんなのです』


先生は私の前で、今までグシャッと持っていた下着を、広げた。




「なっ!これ何ですか!?!?」


先生がお借りしてきてくれたのは




…まぁこれまたド派手な勝負下着




「こんなの!……もっと別のなかったんですか?」


『だって…、これしかないって……』


どんなお友達なの!!



「こんなの恥ずかしい…」


身につけたことないし!
うぅ………でも今日と一緒のは嫌だし……。



「やっぱりこれでいいです…っ」


仕方ない!
大丈夫、スウェット着たら見えないし!



私は先生の手からブツを受け取り、自分に言い聞かせた。




「お風呂お借りします…」


『ごゆっくり』