手の中の蝶々



「………」


…とりあえず洗い物片しちゃおう。







そして丁度、洗い物が終わった頃、




『お待たせしました!』

「あぁ、せんせ……」


帰ってきた先生が手に持っていたのは





……女物の下着




しかも上下。




エプロンの次は下着!?!?


いくらなんでも………



まさかこれもコレクション!?



『そんな軽蔑した目で見ないで下さい』


「いや、見ないといけないと思います」


『これは僕のじゃありません!』




あ、なんだ、先生のじゃないのか




良かった。



「……って良くない!

先生のじゃなかったら誰のなんですか!?下着泥棒とかどん引きです!!今すぐ戻して来なさい!!」




犯罪です先生!




私が荒々しく叫んだのを聞いて、何故かキョトンとした後、笑いだした。




『違いますよーっ、桜木さんは僕を何だと思ってるんですかっっ』


「え…、変な人」




変人、変態、変種、へんちくりん、へんてこ






……でしょ?