手の中の蝶々



震えて………?


「先生……?」

『感激です』

「は?」




先生は急に立ち上がって。


『家事!家事をするのはお嫁さん!さぁ、そして僕の家で家事をしようとしてるのは?』


私にキラッキラした目で問い掛けてくる。



「わ、私……?」


だよね、今言ったし……。



『そう!じゃあ家事するのは桜木さん!では桜木さんはお嫁さん!!』

「な!!」


何故そうなる!!!!
ぶっ飛びすぎでしょ!!



なんて私の心の叫びはまるっぽ無視で、尚ハイテンションな先生。




『ビバお嫁さん……!!!』


グッと幸せを噛み締めている先生。



もう止められません。




『家事ぜひ宜しくお願いします!』





目が真剣(マジ)だ。






『あっ!!1つ言い忘れていました!僕としたことが…最も重要なことなのに』



何かを思い出した様子の先生。




それにしても


……最も重要なこと…………?





なんだろ。