手の中の蝶々



『先ずは裸エプロンから始めようか』

「馬鹿…!!!」


私を必要としてくれる限り、私が貴男を離す事は無いでしょう。


人を愛するきっかけは、思いがけない時にやってきて。
思いがけない人に恋をする。


「う…み…、さん?くん?」

『わっ!なんか照れくさいね…』
「頑張って慣れていきましょ」


だってこれから2人でいる時間はきっと果てしない筈。



幸せになるに決まってる。



元ボスだし急に口調変わるけど、そこが魅力でもあって。







「大好き。ありがとう」

『お礼はエプロン100年着用!』


ずっと一緒にいよう。


ただ解禁された、今まで封じ込められていた野心が露になった先生は、手に負えないくらいかもしれない。


『キスして欲しいんだろ?』





……愛があれば悪くない。


こんな風に思ってしまう私は完全に、






貴男の手の中

蜘蛛の巣にかかって身動きがとれない蝶々





逃げようなんて思わない。




私は、きっと一生とらわれの蝶々。



-End-