手の中の蝶々



『夂葉ー!ご飯よー!』

「今行くー…」


やっぱり、先生のいない生活なんて


『学校どうだった?』

「楽しかったよ…」


楽しくなんてなくて


先生が只の先生の学校なんて


微塵もドキドキしなくて


『夂葉?元気ないわね…』

「そ、そんな事ないよ…!」


心配するのが先生じゃないと


素直に甘える事も出来なくて


『大丈夫?』

「………」


先生に、





会いたい。