「ふぁぁ…」
「何、藍寝不足?」
「ぅーん…」


バスケ部の朝練は自由になっていて、津にいつも合わせてるんだけど今日はなしってことにしたら…

「3時まで電話…」
「お疲れ、藍!」


まさか、夜中の3時まで津と電話するなんて。
おかげさまで寝不足状態。
津もそうらしく、珍しく周りには女子は誰にもいなくて机に顔を伏せ、爆睡中。

担任が入ってきても寝ている津はほおって置いて、転校生が入ってきた。


「転校生の…」

入ってきた瞬間、教室の空気が変わっていた。