電話越しの君へ



そして杉本は一回息を吸うと、真っ正面から私を見つめた。




「杉本?」




「……好きだ、綾瀬」




「…………………は?」




その言葉に涙も止まる。




「あ、あれ?
なんか今、空耳が…?」




「バカか。
空耳なんかじゃねぇよ」




そして今度は
軽く頬に口づけられた。




「す、すすす杉本!?」




口が触れた頬を押さえたまま、真っ赤な顔で彼を見る。