施設に帰る頃には、太陽が顔を出していた。 7時の施設内は慌ただしい。 「あ、詩。今日も朝帰りかよ」 「うっさい」 施設には、あたしと同じような子が30人くらいいる。 「予定あんの?」 「今日?」 いつものように朝ごはんを食べてると、ユウトが話しかけて来た。