「チッ。」

「電話、何だっただよん?」

「愛羅が
《酷魔》に拉致られた。」

「「「「………。」」」」

「綾。
今日ケリつけるぞ。」

「分かった。
声は?かける?」

「フンッ。
俺達だけで十分だろ。」

「そうだよん!!
僕の愛羅を早く返せー」

「いつから
愛羅は
新のになったんだよ。」

「そんなの
最初からだよん♪」

などと
言い合いをしだした
新と雄葉。

こいつら
今の状況
分かってるのか?

そう思いながら
俺は見ていた。