honey blood

相変わらず俺をイラッとさせる天才だな。



本気で襲ってやろうか?



「処女の血は美味いから襲ったらもったいねぇじゃん」

「なにそれ!?初耳なんだけど…」

「だからお前の血は澄んでてうまいわけ。まぁ元からうまいんだろうけど」

「ねぇ…あたしの魅力と血のうまさ、どっちが上?」



あっ、なんか試されてる。



ってかこんなこと言うヤツだったのかよ…。



なにげに女らしいとこもあんじゃん。



「食わせてくれんなら遠慮なく食うぜ?」

「け、結構です…」



返事がお気に召したのか、クルッと向きを変えて俺の部屋に歩き出した。



ヤベェ、ハマりそ…。



蜜を追いかけて部屋に入り、襖を閉めたら宿題に取りかかった。



「授業が難しくてわからないから。紫、やって」

「俺はもう昨日全部やった。マリ、提出物にはうるせぇからな」

「全部!?見せてっ!!」

「取引と行こうじゃないの」

「イヤな予感しかしねぇな…」



タダで見せんのなんかもったいねぇだろ?