honey blood

【紫】



目が覚めたら双子が蜜とお茶を飲んでた。



父さんに起こされてから1時間、やっと目を覚ましたらなぜか3人が俺の部屋にいる…。



「なにしてんだよ…」

「ロールケーキの後のティータイム」



パタパタと走って寄ってきた双子は俺の膝の上に座り、頬にキスをした後寝癖で遊び始めた。



その光景を見てニヤッと笑う蜜は、昨日の素直さなんかどっかに吹っ飛んだようで。



「お兄ちゃん、妹には甘いのかなぁ~?」

「うっせ…。ララもナナも降りろ…」



ブラコン双子を両脇に降ろすと、そのまま手を握ってきて、俺を風呂場まで連れて行く。



毎日こんな感じの俺んち。



面倒見のいい双子達に歯ブラシをもらい、歯磨き。



いつもなら支度が終わるまでベッタリなのに、今日はふたり共蜜の元へ走って行った。



懐かれたか…。



部屋に戻り、タンスから着流しを引っ張り出した。



「生着替え?他行けよ」

「恥ずかしがってんの?」

「ねぇ、パンツはふんどしですか?」



殺そうかな…。