honey blood

次の日、またやって来た桐原家。



和風の造りで、日本庭園まである純日本。



玄関で見上げる顔は、25歳くらいの黒髪の紫…。



もしかして…父上かにゃ?



和服にオールバックの黒髪は、腰に日本刀が似合いそうで。



堅気に見えないんですけど…。



むしろ着物から出た腕に大人の落書きがされてるんですけど…。



「おヤクザさんなんですか?」

「単刀直入、嫌いじゃないねぇ」

「はぁ…」

「まぁヴァンパイア界で言ったらそんなもん。入りな、紫は部屋だから」

「おじゃまします…」



まさか紫んちがヤクザだったとは…。



まぁ父上も紫も悪人が似合う顔だから納得だけど。



「紫~、お嬢さんのお着きだ」

「まだ…いい…まぶしい…」

「光に弱いなんて老人ヴァンパイアか?ほら、起きろ」



父上、優しくね?



母上の方が絶対怖いよね?



「「甘いお姉ちゃん!!」」

「ララ、ナナ、ご挨拶が先だろ?」

「「おはようございます」」



やっぱり妹双子はマジかわいい~!!



ここでしばらく厄介になります!!