honey blood

あたしもコイツが好きなのかな…。



認めなきゃダメなのかな…。



「ヴァンパイアとの恋愛ってうまくいくの?」

「そんなもん人それぞれだろ」

「そうだね…」

「お前って血は甘いくせに性格甘くねぇし。なんかおもしろいし。目が離せねぇ…」



ぶっちゃけ恥ずかしい。



あたし、今どんな顔してるのかな…。



やっぱり振り回されてるな…。



「人間に翻弄されるとは俺もまだまだだな」

「ヴァンパイア風情がなに言ってんだよ」

「生意気」

「紫こそ生意気」

「もう黙らせる…」



2度目のキスは思いが通じたせいか、幸せな気持ちになった。



何度も何度も、お互いの気持ちを確かめ合うようにキスして…。



我に返って恥ずかしくなる。



紫の肩に顔を埋めると、そのままギュッと抱きしめられて…。



「久しぶりだな」

「へっ!?あぅっ…」



容赦なく首に噛みつかれた。



痛いってばぁ~!!



やっぱり…最低っ!!