honey blood

蜜が尚に食ってかかった日から2週間。



アイツらが転校してきてから2ヶ月近く経っていた。



「皐、もういいだろ?帰るぞ」

「ヤダ!!お前の嫁になるくらいなら死んでやる!!」

「下手に出ればいい気になりやがって…。お前の家族ごと消してやろうか?」



ブライアンが迎えに来た。



久しぶりだから俺も着いてきてみたけど、バカ兄妹は豪邸にふたりで住んでいた。



早速言い合いを始めた皐とブライアン。



コレを手懐けるのは蜜よりも難しいんじゃね?



「そもそも、なんで皐はブライアンのことをそんなに嫌ってんだ?顔もいいし器だってデカい」

「態度もデカい」

「それだけ…?」

「あたしはお姫様扱いされなきゃイヤなの!!周りだけじゃなく旦那にも!!」



手強いぞ、皐は…。



実際ブライアン、偉いんだから…。



態度がデカくて当たり前なんじゃ…。



「尚もなんとか言って!!」

「皐、母さんに迷惑がかかるよ。帰ろう?」

「なんで!?尚はあたしがこいつと結婚してもいいの!?」



尚がまともに見える…。