honey blood

次の週、俺も仕事は一段落したので一緒に登校。



上機嫌でみんなに挨拶をする蜜を見て、心が痛んだのは言うまでもない。



あれから尚は普通に生活をしてる。



正直、気に入らないから消してしまいたい。



ブライアンにそれを言ったら勘弁してやってくれと悲願されてしまった。



尚は一切話しかけて来ないけど、ブライアンのフィアンセ、皐は俺を敵視してる。



もちろん蜜のこともよく思っていない。



早く迎えに来い、ブライアン…。



「あっ!!お前ムカつく!!誰のせいであんな生活送ったかわかってんの!?」

「俺?」

「そうだよ!!マジムカつく!!お前、大嫌い」

「ごめんなさい」



尚はたぶん天然という種族だろう。



自分の世界で生きていて、たまに不可解な行動をとっている。



先週は珍しくニコニコしながら花壇の花に話しかけていた…。



俺が半殺しにしたことですら、何とも思ってなさそうだ。



「死んじゃえばよかったのに!!」



そう言う皐は尚とは正反対の性格だ…。