honey blood

腹一杯食った蜜は満足げに風呂に走って行った。



乱入してやろう。



湯船に浸かる頃を見計らい、進入に成功。



「なっ!?なん…で?」

「裸で腹割って話そうぜ」

「今…更…?」

「あぁ、今更」



全部を洗ってからバスタブに入ると、蜜は逃げるように避けた。



逃げられたら捕まえたくなるのが俺の習性だって、まだ理解してねぇの?



捕まえて引き寄せて抱きしめた。



「閉じこめてごめん…」

「えっ…?」

「お前にも意志とかあるんだって、ちゃんとわかってた…。縛り付けて悪かったって反省してる…」

「紫…」



どんなタイミングで自由を与えてやろうかって考えてた。



でも後半、あの生活で笑顔を見せて楽しそうに出迎えて…。



更に間違いに気づかされたから…。



やっと謝ることができた…。



「紫の気持ち、ちゃんと考えたから大丈夫」

「蜜が?」

「失礼だね。あたしだってそれなりに大人になったんだい!!」

「そうか、頼もしいじゃねぇか」

「でしょ?」



自由を蜜に…。