honey blood

さんざんニコニコさせられた蜜が部屋に戻ったのは夜遅く。



今日は吹雪が手配した部屋で1泊。



久しぶりの外で、しかも初めてのパーティ。



クタクタになるのもムリはない。



それでも部屋へ運んだメシは食うんだと。



「なにかな、このオシャレな料理!!」

「さぁな…」

「うまっ!!ヤバうまっ!!紫も食えば?」

「飲んだら食えない」

「未成年のくせに~」



会社で俺は25歳の設定。



そりゃあ進められた酒に手をつけないわけにもいかない。



高校生だなんて誰も思ってないんだろうけど、ヴァンパイアの世界では年齢なんか関係ないわけで。



そのまま部屋にあったシャンパンに手を出してる。



酔おうと思えば酔えるけど、酔わないように体内でアルコールを蒸発させてやる…。



コレができれば酒なんか水と一緒。



「ケーキだよ。食べないの?」

「食わしてくれんの?」

「じ、自分で食えっての…」



くくくっ…。



カワイイな。