honey blood

【紫】



ドレスアップした蜜は正直キレイだ。



春奈の腕がいいのか、蜜の元がいいのか…。



ヴァンパイアになってから増した色気にムラムラする…。



「紫っ…?」

「飲ませろ…」

「いっ…」



体は平気だったけど、蜜のエロさに負けて噛みついた。



甘い…。



やっぱりうまい…。



噛むのをやめると恥ずかしそうに俯いた。



顔が赤い…。



「紫は…なにかするの?」

「まぁスピーチしたり挨拶したり、いろいろ?」

「ひとりにする気!?」

「吹雪がそばにいるからなんでも言うといい」

「う"ぅぅぅ~…」



イチャイチャもほどほどに、さぁパーティの始まりだ。



蜜と一緒に向かった会場には顔見知りばっかり。



蜜を吹雪に託し、とりあえず挨拶をした。



特にやりたかった仕事でもないと思う。



だけど俺がやらなきゃ誰もやらない。



父さんが築き上げた会社が人手に渡るのもいや。



なら俺がやろうと思う。



父さんの後を継いだのは、そんな心境。