honey blood

こんな雰囲気久しぶりかも…。



軟禁されてからは初めて…。



「今の俺嫌いだろ」

「嫌い…」

「だよな…。わかってる…」

「うん…」

「寝ようか」

「ん…」



深いため息をついた紫はあたしを離すわけでもなく、そのまま目を閉じた。



目が冴えてるあたしは眠れずに、紫の規則正しい鼓動をいつまでも聞いていた。



春奈さんがやってきて、内線でモーニングコール。



やっと目覚めた紫はシャワーを浴びに行った。



「おはようございます、密様」

「吹雪さんっ?」

「紫様は眠られましたか?」

「たぶん…」

「そうですか。最近お疲れのようですので睡眠は十分にとるようにお願いしますね」



やっぱり疲れてるんだ…。



紫の体は大丈夫だろうか。



「よぉ吹雪」

「おはようございます。お迎えにあがりました」

「早いから。少しゆっくりさせろよなぁ~…」



他人に疲れた顔は絶対見せない…。



紫はそんな立場で頑張ってる…。