honey blood

並んで食ったラーメンは蜜の言うとおりうまかった。



やっと腹が満たされてやる気を出した俺が次に向かったのはちょっといい店。



「コレいいな」

「なんであたしのドレス…?」

「和服も好きだけどたまにはドレスも着てもらいてぇなぁと思って」

「意味がわからない…」



蜜に似合いそうなハッキリした色のドレスを数着買った。



これからのために必要だし。



着物の着付けは大変だから蜜が自分で着れるように。



「意味がわからないってば」

「パーティあんだ。だから」

「パー…?聞いてないんだけど。そういうの出なきゃダメなの?」



そりゃあ俺の奥さんだしな。



マナーとかも一応教え込まなきゃダメかも。



「ねぇ、紫。疲れた」

「夜メシどうする?材料買って帰るか?」

「紫が作ってよ」

「ヤダ」



夜メシは結局テイクアウト。



ハンバーグ弁当…。



このまま蜜はまともな料理はしないつもりだろうか。