honey blood

それを全部ひとつにまとめようとしてるんだって。



「桐原グループにして、トップに俺がいる感じ?で、優秀な部下たちをそこに置いてく」

「へぇ~、紫だけ楽ちんじゃん」

「忙しいから。お前が考えてるより難しいから…」

「あたしもバイトしよっかな~」

「オイ、それはやめろ。日本のヴァンパイアの当主婦人がバイトはねぇだろ…」



そんなもん?



自分で働いて稼いでみたかったのにな…。



「バイトは絶対ダメ。俺が甲斐性なしだと思われる」

「プライドですか~?」

「そうだろうな。でも生活が苦しいわけじゃねぇからお前が働く必要はない」



そうだけど…。



まぁ先は長いからいつか許してくれたらいいなぁ~…ん!?



「母上は働いてるじゃんか!!」

「アレは趣味だ」

「あたしも趣味だったらいいの!?」

「それなら検討してやる」



いいこと聞いた!!



あたしもいつか働こ~!!



「紫、サボりついでにデートしよ」

「蜜から言い出すなんて珍し…」



久しぶりに紫とデートします!!