honey blood

生きていくためのモノ…。



あたしには紫が必要なんだ…。



「そろそろ離せ」

「もっと…」

「もう少しだけな?」



血がもらえるならなんでも言うこと聞いちゃいそう…。



きっとコレが紫が言ってた意味だ…。



「俺にも飲ませろよ」

「ん…」



やっと潤ってくれた…。



紫も限界だったのかな…。



「紫のバカ…。死ぬかと思った…」

「悪い、ここまで弱らせるつもりなかったんだけどな」

「でもわかった…。紫がいなきゃ生きていけないって…」



優しく頭を撫でてくれた紫に安心して目を閉じた。



きっとあたしがヴァンパイアになる前の紫は数え切れないくらいこんな風になったんだろうな…。



苦しかったよ…。



目を瞑って数分で夢の中。



その後の紫は知らないけど、朝には隣に寝ていた。



「紫…、朝だよ」

「そうだな」

「起きた?」

「ん、頭が痛い…」

「なんで!?」

「お前…薬飲んだだろ…」



あたしが薬飲んで、そのあたしの血を飲んだ紫に副作用がでました。