honey blood

あたしも頑固だからね。



だから本当にシカトしまくってやった。



紫の血なんかなくても生きていけるってとこ見せてやるから!!



非常用の薬をもらってるから、だいぶ持つはず。



紫は紫専用の薬があるし。



あたしは薬で副作用なんて感じないし~。



余裕だと思ってた。



全く話さないで1週間、紫も紫で父上の仕事が忙しくて帰りが遅いし。



「蜜様、顔色が…」

「大丈夫だよ~」

「ムリなさらないでくださいね?」



寝る前に薬を飲んで、テレビを見ながらうとうと…。



宙に浮く感覚で目を覚ますと一瞬見えた紫の顔が歪んで行く…。



何これ、気持ち悪いっ…。



血が足りない…。



「ダルそ…」

「紫っ…苦しい…」

「俺と喋んねぇんじゃねぇの?」

「ごめんっ!!ムリ…ちょうだい…」

「お前は俺なしじゃ生きられねぇってわかったか?」



コクッと頷くと爪で手首を切ってあたしの口元に当てた。



コレだ…コレだよ…。