honey blood

紫が血をくれなきゃ死んじゃうって意味でしょ?



なんでそんなことしなきゃなんないの?



「契約ってなんのためにするの?」

「ヴァンパイア自体が稀少だろ?だからお互いを支え合っていくために」

「絶滅防止?」

「まぁそんなとこ」



絶対したくないと思ってたのになぁ…。



紫は独占欲が強いから許しちゃくれないとは思ってたよ。



学校から帰った夜にベッドでゴロゴロ。



「どこに入れる?刻印」

「紫の肩にあるタトゥーみたいなの?」

「もっと小さいけどな」

「どこだっていいよ、目立たなきゃ」

「じゃあ…腰にするか」

「契約して、紫と離れなきゃダメになって、超ピンチになったらどうしたらいい?」

「ほかのヤツの血は飲める。けど、かなり体はキツいって」



ならいいや。



もう好きにしればいいよ。



「少し熱いぞ」

「ん~」



腰に噛みついた紫は自分の指も噛んで血を出した。



それを噛んだとこに押し当てると…。



熱いな…。