そんな天音に好意を寄せる子は年下が多い。



黙ってればかなりカッコイイんだろうね。



少し紫に似てるし…。



「なに天音に熱い視線送ってんだ」

「ぐぇっ…」



遅れて学校にやってきた紫に苦しいくらい抱きしめられた…。



むしろ潰されてるって言うか…。



「仕事は終わり?」

「まぁな。で、なんで天音見てたんだって聞いてんだけど」

「天音が人を信じれるようになるにはどうしたらいいかなぁって思ったの」

「蜜が他人の心配ですか。明日は嵐か?」

「だって一応紫の弟ってことになったんでしょ?気にするじゃん…」

「天音が悪さしねぇようにって父さんが養子にしただけだ」



もし今紫が死んだら、紫の後は天音が継ぐ。



そういう関係になったみたい。



「蜜は自分の心配しとけばいいの」

「あたしの?」

「お前の契約すんぞ」

「ヤダって言ったじゃん」

「ダメだって言った」



頑固バカ!!



紫と契約したら絶対紫は調子に乗るもん!!