honey blood

泣きすぎて気が付いた時、あたしは紫に寄りかかっていて…。



体にかけられた紫の白い学ラン…。



なんで…?



あたしを引き寄せるように肩に手を回し、紫も眠っていた。



盗み見た紫の顔は、見れば見るほどキレイで怖いくらい。



色素の薄い顔は、白くて透明感のある肌…。



寝息が聞こえる唇は何度もあたしに触れた唇…。



このわずかに開いた口に指でも突っ込んだらどんな反応するんだろう…。



いや、待て。



また噛みつかれるかもしれないからやめよう…。



ってかいつ寝たのかな…。



体にかけられた学ランを紫に返そうと、体制を直した時、隣の悪魔が目を覚ました。



「お前…辛いか?」

「な、なにが?」

「俺がそばにいんの」

「べっ、別にあんたが全て悪くて泣いたわけじゃないし…。自惚れんなバカ」

「守ってやるから」

「えっ…」

「守ってやるって言ってんだよ。だから頼れ。そして血をくれ」



結局それかい!!