honey blood

やっぱり蜜はどこ食ってもうまい。



最高のエサだな…。



そのまま眠ってしまった蜜に布団をかけ、リビングに戻った時には宴会状態。



「俺も結婚とかしちゃおっかな~」

「お前、彼女いたっけ?」

「いねぇよ?でも無性に血が飲みたい時ってあるわけじゃん?そん時に近くに手頃なのがいたらいいなぁ~とは思う」



それってただの獲物感覚だろ…。



俺は飲まなきゃ死ぬんだよ。



「桐原は林とどんな感じ?」

「寝てたら思いっきり噛みつかれたり」

「え"っ…?」

「へたくそな噛み方しかできねぇからハンパなくいてぇし」

「命知らずじゃん…」



でも俺は蜜に仕返しなんかしねぇもん。



お仕置きはするけど。



「紫様、本日は失礼いたします。明日、早めに来て片づけますので」

「おぉ!!助かった、ついでに酔いつぶれた吹雪連れて帰れよ?」

「はい、ではまた明日」



春奈も帰ったので無法地帯。



雪丸が二葉を連れてきたのをきっかけに、見知らぬ女がなぜか部屋にやってきて…。