honey blood

やっぱり泣き出したアスミに蜜は心底イラッとしてる。



「お前アイドルだろ。他にいい男なんていっぱいいんじゃねぇの?」

「先輩がいい…」



顔はカワイいと思うし、きっと性格も女っぽくて好きなヤツにはたまらないんだろうけど。



俺には蜜しか考えらんねぇし。



「うっぜぇ。紫はあたしんだって言ってんじゃん。バカみたいに泣いてんじゃねぇっての」

「なんでこの人なの!?性格悪そうだし女の子らしくないのに!!」

「紫、マジでやっちゃっていい?」



ダメだって!!



蜜は絶対北斗とか天音みたいに頭脳派じゃねぇから!!



絶対殺すって!!



「アスミ、俺はお前とどうにかなることは一生ねぇよ」

「どうして…?」

「コイツが好きだから」



ポロポロと泣いてるアスミにさらにイライラしてる蜜。



マジやめろ、これ以上はダメだって!!



「なにしてんの…」

「天音!?」

「体育ダルいから調べ物しに来たらさっきからうるさい」



天音…?