honey blood

眠そうに朝飯食って、かなり疲れたような顔で。



面白いくらいグッタリしてる。



学校に着いても眠そうな蜜はそのまま机に顔を伏せて寝始めた。



保健室には北斗がいるからダメ。



だって俺が怒られそうだし。



「二葉休みか?」

「今日は調子悪いみたい。徐々にヴァンパイアに近づいてる証拠かな?」

「そうか、頑張ってんだな」



天音が考えた二葉ヴァンパイア計画は一気にヴァンパイアになるわけじゃなく、徐々に近づくって感じ。



2週間もかかるって天音は言ってたけど、体の変化は生身の人間にはキツいらしい。



でも雪丸も二葉も、幸せそうだからいいんだ。



「桐原、土曜は何着てけばいい?」

「正装じゃねぇか?父さん世代は紋付きだけどスーツでいいと思う」

「わかった。楽しみだな」



土曜日は継承の日。



やっと俺が父さんの後を正式に継ぐ。



だけど若すぎる俺のために、父さんはまだ力を貸してくれるから。



蜜のお披露目も兼ねて本家に集合だ。