なんてことしやがる。



汚いな。



だけど傷は見事に塞がってて、痕跡すら残ってない。



「いってぇ…」

「なんであんたが!?」

「相手の傷治したら俺が痛い」

「意味わかんねぇよ」

「わかんなくていい。ってか足りねぇんだけど。こんなんじゃ2日保つかわかんねぇ」

「いやいやいや、結構飲んだよ!?5分くらい!!」



もっと欲しかったらしい…。



ってか前触れもなく手首に噛みつくってナシじゃね?



「血ってどっからでも飲めるの?」

「血管が太けりゃな」

「首より痛くなかった気がする…」

「遠慮してやったんだろ。ありがたく思え」



どんだけ傲慢ヤローだよ。



あたしはエサじゃないってば!!



あたしがイジメられてたって無視のくせに!!



「あたし、あんたに関わってから損しかしてない」

「へぇ~」

「彼女って名目でいて欲しいなら少しはあたしのこと大事にしなよ!!」

「なんで?セックスでもすりゃあいい?」

「マジ…死ねっ!!」

「う"ぁっ…」



本気で大事なとこ蹴りました。