ベッドルームからでれなくなって、そのまま座ってシクシク泣いていた。
小さなノックが聞こえて開いたドアから顔を出したのは春奈さん。
どことなく吹雪さんに似てて、吹雪さんより優しい顔。
「私のせいでケンカしましたか…?」
「あっ、そういうわけじゃ…」
「紫様は出てますのでご飯、食べてください」
あたしのバカ。
なにも言えなくなっちゃった…。
テーブルの上にはたくさんの料理。
あたしが好きなものばっかりで、春奈さんがどれほどあたしのことを考えてくれたのかわかってしまう。
「おいしい…」
「よかったです」
ニッコリ微笑む春奈さんにズキッと胸が痛む。
『忠誠心だ』
紫の言葉が頭をグルグルまわり、余計申し訳なくなって涙が止まらなくなった。
「どうしました!?」
「ごめんなさいっ…」
「いえ、謝らないでください」
「春奈さんはっ…なんで紫に尽くすの?」
「昔から家は桐原家に忠誠を誓ってきました。その心です。でも…兄は紫様側ですが、私は蜜様側ですよ?」
あたし側…?
小さなノックが聞こえて開いたドアから顔を出したのは春奈さん。
どことなく吹雪さんに似てて、吹雪さんより優しい顔。
「私のせいでケンカしましたか…?」
「あっ、そういうわけじゃ…」
「紫様は出てますのでご飯、食べてください」
あたしのバカ。
なにも言えなくなっちゃった…。
テーブルの上にはたくさんの料理。
あたしが好きなものばっかりで、春奈さんがどれほどあたしのことを考えてくれたのかわかってしまう。
「おいしい…」
「よかったです」
ニッコリ微笑む春奈さんにズキッと胸が痛む。
『忠誠心だ』
紫の言葉が頭をグルグルまわり、余計申し訳なくなって涙が止まらなくなった。
「どうしました!?」
「ごめんなさいっ…」
「いえ、謝らないでください」
「春奈さんはっ…なんで紫に尽くすの?」
「昔から家は桐原家に忠誠を誓ってきました。その心です。でも…兄は紫様側ですが、私は蜜様側ですよ?」
あたし側…?


