父さんまで反対するとは思ってなかったしな…。



「失敗したらアイツ、死ぬんだけど」

「だからハーフでいいんじゃねぇの?俺はね、紫の選んだ相手なら文句は言わない。ミッチーのことは好きだし」

「どれだけ反対?」

「過半数」

「へぇ~、そんなの知らねぇ。俺は俺のやり方でやる」

「好きにするといい。俺は何も言わないから」



きっと父さんも辛い立場にいるんだと思う。



父さんと一緒に頑張ってきたヤツらも、後を任せる人材にはそれなりの者をって思ってるだろうし。



きっと父さんは反対も賛成もできない立場にいるんだ。



「蜜、部屋で眠らせてるから。ちょっと出てくる」

「わかった」



俺も動いてみよう。



まずはコイツ。



「蜜が本気で純血になろうとしてる…」

「だろうな。自分なりにいろいろ調べてたみたいだから」

「どう思う?」

「これ、俺が作った薬。飲んで10秒後、全機能停止。苦しまずに逝ける」

「そう…」

「でも蘇生は得意じゃない。他当たれ」



北斗から受け取った小瓶に入った薬…。