honey blood

あの紫が逃げる?



そんなことってあり得んの?



何に対しても自信満々じゃん。



「俺がブライアンに観光案内してやるから。紫とゆっくり話してみれば?」

「天音、優しいと気持ち悪い…」

「じゃあ知らない。破局しちまえバーカ」



天音の好意、感謝しよう。



なんだかんだで、天音は究極の寂しがり屋なだけ。



根は結構いいヤツなのかもね。



「オイ、天音の部屋でなにしてんだよ」

「別に。まさか紫、天音なんかに妬いてんの?」

「妬いてちゃ悪いかよ。ってか、着替えるから来い」

「自分でできるでしょ」

「できねぇ」

「吹雪さんは?」

「俺が帰ったって、いろんなとこに報告しに行ってる」



ヤキモチ。



好きな証拠…。



紫に連れ込まれた部屋で、なぜか壁に追い込まれた。



「俺がいねぇ間に天音となんかあった?」

「あるわけなくね?」

「だよな…。じゃあなんでふたりになんだよ。マジ、監禁されてぇ?」



ごめんね、紫。



そんな言葉は今のあたしにはただ嬉しいだけ。