honey blood

居間には久しぶりに見る金田さんと母上。



テーブルに並ぶ朝ご飯を紫とブライアンが食べてて。



話しに入っていけない。



紫に会いに来たのに。



こんなんじゃ来る意味なかったな…。



「蜜~、ちょっと手伝え」

「何で天音のパシリ?」

「いいから部屋来て」



天音に連れ出されて少しほっとした。



今、紫にひどいこと言っちゃいそうだし。



「手伝いってなに?」

「紫のこと、怒るなら筋違いだと思うけど」

「は…?なんであんたにそんなこと言われなきゃなんないの?」

「顔に出てるし。なんかわかっちゃうんだよ、人の考え」

「龍太さんと同じ?」

「違う、雰囲気しかわかんない」



天音に痛いとこ突かれた…。



あたし、間違ってるかな…。



「紫がなに考えてるかわかんない…」

「ん~、あれはビビりなんだと思う」

「ビビり…?」

「返事聞くのが怖いって、フランスいるときにボソッと言ってたし」



逃げてるだけだと天音は言った。