honey blood

結局ブライアンはなにをさせられるのかわからぬまま、次の日に旅立った。



俺はいつものようにヴァンパイアの抹殺方法の勉強。



「銀の銃弾だって」

「コレです」

「はぁ!?なんで持ってんの!?」

「己を鍛えるため、苦手な物をネックレスにしてみました」



エリックの首もとから出てきた銀の銃弾。



あっ、確かに苦手だな…。



見てるだけでヤバい感じがする。



「銃弾に刻まれたこの模様は昔、ヴァンパイアハンターが刻んだものです」

「それのせいか!!気分悪い…」

「しまっておきます。しかしこのくらいで動揺されても困りますね」



エリックってやっぱりよくわからない。



だけど嫌いなものを克服するために身につけるってのは共感するかも。



「大きすぎる力を持つ紫様には人間界で暮らしていくため、必要かもしれませんよ」

「今だって抑えられてんだから平気だろ」

「甘い考えですね。それでは勉強にお戻りください。私はコーヒーを取りに行きますので」



甘いって?



自分でどうしようもないくらいに力が強くなるって意味か?