その様子を瞬きもしないでポカンと見つめてる蜜に気がついた。



「母さん、客人の前で見苦しいって」

「えっ!?あっ…ヤダ…」

「休戦ってことで」

「仕方ないわね…。紫の母です。息子が本当に申し訳ないことをして…、大丈夫?」



母さんの若さにビビってんのか、それともさっきのやりとりか…。



言葉にならなくて乱れた浴衣を直し、髪を手櫛で整えてる。



「お姉さん…ではなくて?」

「これでも100年弱は生きてるのよ?」

「は…い?」

「人間より少~し寿命が長いの」

「すみません、さっき見た光景とその話、さすがにもう頭がついて行きません…」



笑う母さんと、頭を抱える蜜…。



蜜には限界だったらしく、混乱してるらしい。



「確か林さんって言ったっけ?」

「はい!!」

「紫の彼女?ねぇ、彼女?彼女でしょ?彼女…だよね?」

「違っ…」

「彼女、だろ?」

「は、はい…」

「キャァァァァ!!恋ってステキ~!!これからも紫をよろしくね!!」



母さん、最強…。