honey blood

【紫】



正直、逃げたい。



頭が爆発しそうだ…。



毎日毎日…いろんな勉強させられまくりで、ペンを投げて逃走したい。



「少し休憩…」

「まだ7時間しか経っておりませんよ」



甘いのが足りなくて頭も働かない。



隣に座るのはバトラーでもあるエリック。



他のヤツら、天音達は3~4人に対し、指導者ひとり。



俺にも誰か着くんだろうと思っていたのに、ブライアンの指導者がさじを投げた。



その変わりに俺に着くはずだった指導者がいなくなり、エリックがすべてを担当。



ただのバトラーじゃないことは確か。



「血が足りない…」

「昨夜、日本から届きました」

「なんで俺に回ってこねぇの!?」

「本日のカリキュラムが終了するまではお預けです」



クソ~…。



もう薬に飽き飽き。



蜜の血を飲みたい…。



「干からびて死ぬかも…」

「それは困りますね、早く終わらせましょう」



吹雪並みに喰えないヤツ…。



休憩すらない…。