honey blood

北斗先生から借りた分厚い歴史の本を持って部屋に戻った。



ベッドに座り、本を開くと昔のヴァンパイアのことが載ってた。



太陽を嫌い、闇の世界で生きる者…。



やっぱり昔は夜しか行動しなかったのかも。



血がないと生きて行けないのは今も昔も一緒らしいけど…。



昔は人間ひとり噛み殺すなんて当たり前だったようだ。



あたしが貧血になるまで紫に血を飲まれたことがあったけど、ソレ以上飲むみたいで…。



今は違うんだよね?



苦手なものもかなりあったみたいで…。



銀って…シルバー?



苦手なのか…。



しかも銀の銃弾に注意ってさ、今のご時世じゃあり得ないから大丈夫だよね?



そのままペラペラめくり、基本的なことはわかった。



だけどこれは紫の曾祖父さんが生まれた時くらいの話し。



今はどうなんだろう…。



「お嬢様、夕食のお時間ですよ」

「もうそんな時間?食べる~」



とにかく食べた。



そしてマリさんから借りた現代のヴァンパイアの全て…。



お風呂に入ってから部屋で読む。