当たり前のように目覚めは鼓膜に支障をきたしそうな大声…。



『キャァァァァ!!』と叫ばれ、耳がキーンとした。



「大声出すな…」

「だだだだだ、だって!!なんであんたがいんの!?」

「なんでだっていいだろうが…」

「あっ、気持ち悪くない…って違う!!お前マジで変態だろ!!」



朝から変態呼ばわりかよ…。



口の悪さは一級品だな…。



蜜の叫びで駆けつけたのは、すでに化粧済みの母さんだった。



「紫っ!!アンタって子は血だけじゃ足りないの!?動けない体まで食うなんて最低の男ね!!」



それは久しぶりに聞く英語で、母さんがキレてる証拠…。



蜜がわかってないことを祈って目を開けた。



「アンタみたいな無節操な子、あたしの手で始末してやる…」

「待て待て待てっ!!俺は寝ただけで手は出してないって!!」

「思い切り乱れまくってるじゃないの!!」



は…?



隣の蜜の浴衣が見事なくらいにはだけてる…。