honey blood

結構頭はいい。



だけど思ったことを言うから余計浮く。



友達らしい友達もいない。



やっと闇から解放されたのに、また絶望するんじゃないかと気が気じゃない…。



昔の仲間の元へは戻ろうとしないし…。



「ねぇ、紫とどんな関係なの?」

「遊佐っ!!お前いつから復帰したんだよ」

「紫が休んでる時」



蜜になんにもしてねぇだろうな…。



前に蜜に痛いことしたのはコイツだと思ってるわけで。



「紫に似てるよね…」

「関係ねぇだろ」

「影のある男ってカッコイイ…」



じゃあ友達になってやれよ。



似てるのが気に入らないけど。



「俺に似てるって理由で近づくならやめろよ。あいつの心傷つけたら許さねぇ」

「紫は守るものいっぱいだね~。興味ないけど」



興味ないなら話しかけんな。



今となってはなんでこんなヤツと関係を持ってたのかわからない…。



それに欲望だけのあの感じとはぜんぜん違ったし。



蜜を好きになってわかったことって多い。