honey blood

あのヤロー、俺が死にそうになってた時にコイツら洗脳してたのか…。



やっぱり吹雪は侮れねぇ…。



蜜のこともいつか首を突っ込んで来そうだな…。



「吹雪になに吹き込まれたかわかんねぇけど」

「イヤイヤイヤ!!そういうんじゃねぇんだよ。俺たちはただ、桐原のこれからを守っていくんだって気づいただけ」

「そう…」

「だからハイ、座ってなさい」



結局、俺がやった仕事は自分のイスを空き教室に運んだだけ。



切ねぇな…。



でもコイツらもコイツらで雪丸を筆頭にいろいろ考えてるんだろうから…。



「俺もまぜて、紫のチーム」

「チームじゃねぇし。それ以前にお前は純血だろ、天音」

「楽しそうじゃん?」

「お前のこと待ってるヤツらがいるじゃねぇか…」

「どんな顔して会えばいいかわかんない」

「テメェで考えろっての」



天音はクラスで浮いている。



蜜とのことがあり、天音の信用は全くない。



女にも興味があるわけじゃなさそうだし…。