honey blood

【紫】



痣が消えたら体も楽になった。



俺、完全復活!!



「桐原~!!大丈夫か?」

「おぅ、もう平気だ」

「みんな心配してたんだ」

「悪かったな」



文化祭にはギリギリ間に合った。



今日は文化祭の準備で1日が潰れる日。



蜜はひたすらカボチャに穴をあけている。



それはもちろん、ハロウィンだから。



そしてやりたくもない仮装…。



でも蜜のことをからかえるチャンスで。



ネットで買った蜜の仮装用衣装…。



「蜜、昨日届いたからやる」

「マジで?どんなヤツにしたの?」

「着なかったらマリがキレっからな」

「え"っ?イヤな予感…」



時間もねぇから着るしかないっていう究極。



ふははははっ!!



「ちょっと紫!?なんなのコレ!!」

「なにって…ハロウィンだから普通のコスじゃダメだし?猫娘だにゃん」

「にゃんじゃねぇよ!!なんなのこのシッポ!!なんでメイド服に着いてんの!?」

「蜜、絶対似合うって」



予想通り、キレました。