honey blood

父上的にも母上的にもあたしにいてもらいたいらしく。



結局泊まることにした。



あんな紫ほっとけないし…。



「甘いの…甘いのぉ~…」

「なにが食べたいの?」

「糖度高めのスイカ…」

「ワガママ。もう時期的に売ってない」

「じゃあメロン…」

「あるもので我慢しなさい」

「仕方なくクッキー…」



仕方なくかよ!!



だけど紫はクッキーを完食。



熱は40度…。



「ヴァンパイアって怖いね…」

「風呂入りてぇな…」

「夜中にしな。双子に移ったら可哀相」

「もうイヤだぁ~…」

「あっ、ヒマならネットであたしの服買ってよ。仮装、アレじゃ寒いから」

「なんでもいいのか?」

「任せるよ。だから暖かそうなのね。あたし、お風呂はいるから」

「わかった」



たまには紫の心配してあげよう。



散々悩ませたし…。



だから今度はあたしが紫の心配をする!!



ちょっとカワイイし…。



早くよくなりますように!!