honey blood

運良く紫には近づけないし?



今日はあたしの勝ちだね~。



「紫~?元気になっ…」



てないか…。



部屋の中にストーブが2つ…。



いつもあたしが使う布団までかけてる…。



「この部屋暑い…」

「俺は寒い…」

「そんなに重症?」

「見てわかれ…」



顔色悪いしこの暑さで汗もかいてない…。



起きあがった紫に上着をかけた。



「しんどそ~…」

「ココアが…飲みてぇ…」

「作ってもらう?」

「熱いので…」



パタッと力つきてる…。



起きあがる必要なかったのに…。



部屋を出て、台所に行くとヴァンパイア家政婦さんがいた。



「紫がココア飲みたいって言ってます」

「お作りいたしますね。持ってっていただけたらありがたいのですが…」

「もちろん」



みんなあんな風になりたくないだろう…。



普通の風邪じゃない感じだし…。



ココアをもらい受け、部屋に戻ったらさっきの体制のままだった。