honey blood

次の日は紫が休みの学校。



最近急に仲良くなったクラスメイトは紫を心配してた。



「僕もお見舞い行きたいのに…」

「ヴァンパイアは移るからダメだって」

「じゃあメール入れとく…」



雪丸君と紫ってただの幼なじみにはないくらいの絆がありそう…。



たまに怪しんでしまうよ…。



「蜜ちゃん、衣装できた?」

「うん。だけど寒いと思うのさ」

「そうだね~」

「だから雪女やめる」

「へっ!?もう時間ないよ!?」

「仮装って結局コスプレ大会みたいなもんでしょ?紫に買わせることにした」

「じゃあ楽しみにしとくね!!」



紫はネットで買ったって言ってたし。



あたしのも買えよって感じ?



放課後、ラッピングしたクッキー片手に紫の家にやってきた。



「紫様は体調がすぐれませんのでお引き取りを」

「いつ帰ってきたの?」

「昨日です。お引き取りを」

「おじゃましまぁ~す」



吹雪さんはあたしが嫌いなんだ。



だからいつもこんな感じ。