honey blood

夜に龍太さんが帰ってきたのでお菓子作りを習うことにした。



「クッキーとか作っちゃう龍太さんがすごい」

「モノを作った後の達成感が好きだから」

「こねた!!」

「じゃあ少し休ませてあげようか」

「なんで?」

「とにかく冷蔵庫入れときな」

「は~い」



あたしが作ったクッキー、食べるかな?



激甘にしたけど。



龍太さんが引くくらい甘くしたけど。



でも病人にクッキー…?



「プリンとかにすればよかった…」

「次、作ったら?」

「そうする…」



だけど今まで知らなかった、好きな人のために何か作る楽しさ。



早く元気になってくんなきゃ文化祭間に合わないよ。



「ハート!!」

「うん」

「こっちクマ!!」

「うん」

「星だよ~!!」

「わかったよ…」

「次は!?」

「オーブンに入れて焼く」



完成したクッキーはお世辞にもキレイな出来とはいえない。



でも頑張った!!