蜜に手を出した記憶はない。



でも今の蜜は俺を受け入れてくれる…。



まさか天音と…?



「やめとこう…」

「紫?」

「天音のこと、好きなんだろ?お前が辛くなる…」

「なんか…ごめん…」

「そんなの蜜じゃねぇ!!いつものお前に戻ってくれりゃあ、俺は満足だから」

「紫の愛情感じて鳥肌たった…」

「あ!?」



ニッと笑う蜜の顔。



本物の笑顔…。



まだ俺たちには障害がある。



でもこれで少し、楽になれたか?



「じゃ、ひとまずいただこうかな?」

「ごめん、これはずしてもらうの忘れた」

「天音のピアスっ…」

「コレなんなの?紫からもらったヤツ、天音にはずされた時超痛かった」



コレがあったら俺…。



蜜に噛みつけない…。



限界なのに…。



「天音ぶっ殺す前に俺が死ぬっ!!」

「天音…殺すの…?」

「やんねぇよ!!更正させんだよ!!どうすりゃいいんだ!!」

「し、知らないっ!!」



まだまだ厄介事は続きそうだ…。