honey blood

吹雪を呼んで天音を家に連れ帰った。



蜜はなにも語らず俯いてるだけで、吹雪も蜜に対してなにかを言うわけじゃなかった。



布団に寝かせるなんてするもんか。



昔使われてた鍵付きの部屋に天音を放った。



「またお前になにかされちゃたまったもんじゃねぇ。蜜は外に出てろ」

「でも天音が…」

「それがイヤなら帰るんだな」



悔しそうに唇を噛んで睨まれた。



まだ信じてんのかよ。



ウソの感情だってわかってるくせに。



無性にイライラする…。



「紫はどこに行くの?」

「蜜の匂いを感じないとこ」

「あたしは…どうしたらいいの?」

「…………好きにしろ」



顔を見てるのが辛い。



それに血も足りなくて体がキツい…。



北斗から渡されてる俺専用の薬は最近自分で打つようになった。



しかも最近は毎日。



薬の効果が切れる時間が早まってきてる。



きっと体が慣れてしまったから…。



蜜の血が欲しい…。