honey blood

【紫】



そんな悲願するような目で見られて…。



本気で消してやろうとした決意を揺るがすな…。



俺がやんなきゃ…父さんがやる。



だったら俺の手でやってやる。



「蜜、天音を消すのはお前の件とは別問題だ」

「なにが別なの!?」

「天音はたくさんの人間をヴァンパイアに変えてんだ…」

「なに…それ…」

「今頃アイツらが天音信者達の保護に行ってる」



できれば誰もいなくならないでくれと思う。



だけど天音が企てた計画はあってはならないこと。



俺たちの存在が世間に広まってしまえば、どうなるかわからない。



人間とヴァンパイアが対立しかねないから…。



今までの苦労が全部水の泡になる。



天音は危険なヤツ。



ヴァンパイア界の大罪者。



蜜とは関係なく、コイツをこのままにはできない。



「いいこと教えようか、紫」

「あ?」

「俺が消えたらコイツの頭ん中、たぶん壊れる」

「どういう意味だよ…」

「それくらい深いとこまで記憶の操作しちゃったって意味」



天音を消せば蜜が壊れる…。